感覚の文法
タイム
タイムは、ハーブと太陽の香りです。
石垣の上で摘んだ小枝、指でこすった小さな葉、グリーンで温かく、ほんのりバルサミックな香りを思わせます。
カップに現れると、繊細なハーバルさが加わって奥行きが生まれ、プロファイルがより複雑になります。果実と甘さをつなぐスパイスのような存在です。
深みのあるゲイシャやカーボニックマセレーションのコーヒーに見られ、カカオ、ブドウ、赤い果実と並んで現れることも多い香りです。
感覚的に見ると、タイムはコントラストを表します。塩気を帯びたグリーンなニュアンスが、ほかのすべてを引き立てます。
タイムを見つけられるようになることは、コーヒーのアロマティックな一面に気づくこと。料理や大地を思い出させる一面です。
味の文法でいえば、個性を与える言葉。量は少なくても、決め手になります。